濾過材と抗菌材
1.除鉄反応
地下水に含まれる鉄やマンガンは、一般的に水溶性の無色透明な炭酸塩として溶解しています。炭酸塩は分子やイオン、すなわちミネラルになっているため、そのままでは濾過することが困難です。
一般的には、次亜塩素酸塩等の活性塩素又は過酸化水素等の薬品を添加して、炭酸塩を酸化させて水に不要な第二水酸化鉄に変化させて、沈殿させて濾過します。しかしこの方法は、反応効率が低いため、未反応の有害な薬品が水に残存し、飲用水用には危険で、また調整が難しい。水中に空気を吹き込んで鉄を沈殿させる方法もあるが、鉄の除去率が悪く飲用には適しない。
本装置は、天然の金属触媒を用いて水中の溶存酸素を炭酸鉄や炭酸マンガンに反応させて、水酸化鉄として沈殿濾過する方法で、化学薬品は一切使用しない。触媒はそれ自身反応して消費されないので、補給する必要がないし、また面倒な調整も不要です。触媒は表面が汚れると反応が低くなるので、鉄等の除去率を維持するには逆洗が重要です。
(1)次亜塩素酸の場合の反応式
2Fe(HCO3)2 + NaClO + H2O → 2Fe(OH)3↓ + 4CO2 + NaCl
炭酸鉄 水酸化鉄(茶色)
(2) 過酸化水素の場合の反応式
2Fe(HCO3)2 + H2O2 → 2Fe(OH)3↓ + 4CO2
(3) 本装置の触媒反応式
2Fe(HCO3)2 + 1/2 O2 + H2O → 2Fe(OH)3↓ + 4CO2
2Mn(HCO3)2 + 1/2 O2 → 2MnO2H2O↓+ 2CO2
炭酸マンガン 水和二酸化マンガン(黒色)
2.抗菌作用
本装置の触媒剤は、その酸化力によって雑菌や大腸菌に対して抗菌力を持っていますが、原水の汚染度が高く殺菌する必要がある場合は、別の抗菌濾過材を併用しますと、安心してご使用頂けます。本装置に使用する抗菌材は、天然の珪砂に銀と銅を特殊な加工方法でコーティングしたもので、土壌や水中のほとんどの細菌、かびに対して長期の抗菌効果を持続します。金属の溶出性がほとんど無く、人体への影響に対して心配がありません。